前回の1回目のワクチン接種後レポートはこちら
2020.5.4 ワクチン打ってどうなった?? ~コロナワクチン接種レポートその1~
全国の自治体で、コロナワクチンの接種が始まろうとしています。
そしてここ茅ヶ崎でも、コロナワクチンの接種がいよいよ本格化します。
集団接種は6月に入ってからですが、ワクチン配送が今週後半から開始され、クリニックで行う個別接種は来週から始まる医療機関が多いようです。
当院も来週から高齢者のワクチン、それに医療従事者のワクチンの接種を開始します。
高齢者ワクチンに関しては、当院に2020年7月以降におかかりの方(今後新規で受診される方も含みます)を対象に、窓口予約のみで接種を受け付けています(市の予約システムは使用しませんので、当院接種ご希望の方は使用なさらないようによろしくお願い致します)。詳しくは以下のページをご覧ください。
当院の一般高齢者へのワクチン接種について
また医療従事者の接種に関しては告知が十分でなく大変申し訳ありませんでしたが、当院では1回目の接種をご予約の方は全て当院で3週間後に2回目を接種いただくこととしております(1回目の接種の反応を我々が把握している方が、2回目のリスクマネジメントを行いやすいという理由からです)。
当院で接種希望の際は、県の予約システムより、1回目の分のみのご予約をお願い致します。
該当の方は以下のページをご覧いただきますようよろしくお願い致します。
当院の医療従事者へのワクチン接種について
というわけで、当院スタッフもこの度2回目の接種を迎えました。
今回は前回の1回目の接種後の様子に引き続き、2回目の接種後の様子をレポートしたいと思います。
今回のワクチンは、海外の統計や、本邦の今までに接種した医療従事者の報告から、2回目の副反応が比較的強い傾向があることが分かっています。
前回の接種時には、接種し割とすぐに症状が出た人と、やや遅れてから症状が出た人がいました。今回はそのことを勘案し、14日の金曜組と15日の土曜組に分かれて接種することとしました。
みんな揃って日曜日に苦しんでほしいという、院長の親心です(笑)
私は前回のブログでお伝えした通り、軽かったものの接種翌日に症状が出ていたので、土曜日を選択しました。
1回目の接種では、かなり奥まで針を刺されたものの、ほとんど痛くなかったとレポートしました。
今回ももちろん同様の針を、同様の打ち方で接種します。
まずは他の医療スタッフを私が接種していきます(基本的には副反応の頻度として筋肉痛が多く出現し、動かしづらくなるため、1回目と同様に利き手ではない方の上腕へ接種しています)。
「いたっ!」
今回は何人かのスタッフが多少痛がります。俺、調子悪い?
一方、前回同様ほとんど痛くないというスタッフもいました。
最後に私の番が回ってきました。手技に熟練した当院看護師に接種してもらいます。プスッ
あれ、痛っ・・・!
注入時の痛みはあまりないのですが、針を入れた後の痛みが前回よりはやや強い印象でした。
そして、私の場合は、針を抜いた後もなんか結構チクっとした痛みが続く印象でした。
感覚的には腕に点滴針がずっと入っている感じ?なんかものがずっと刺さっている感じです(当然実際針はとっくに抜いているのですが)。とはいえ、我慢できないほどの痛みではありません。インフルエンザワクチンの皮下接種と同じくらいでしょうか。
他のスタッフの反応を見ても、刺されるときに1回目よりは痛いと感じる頻度は上がるのかもしれません。うちの看護師が打っても痛かったんだから、決して私が下手だったから、ではない、はずです・・・
というわけで、強いと言われる2回目接種後の副反応、覚悟して帰宅し、待ち構えることとしました。
まずは接種後の夜です。
チクっとした痛みがそのまま鈍い痛みとなり、筋肉痛になってきました。
筋肉痛はほぼ前回と一緒です。
腕から肩、首にかけての多少のだるさも出ています。
しかしまだ全身のだるさ、発熱などは出ません。とりあえず覚悟しながら床に入ります。翌日寝込んだ時に備え、本や飲み物を取り揃えて・・・
2日目起床、覚悟しましたがそこまでではありません。
朝はいつもだるいので・・・それとほぼ同じような感じです。一方腕の痛みは昨日よりはやや強いようです。
2日目は完全ダウンの覚悟でしたが、思いのほか大丈夫だったので子供の遊び相手、勉強の面倒、部屋の片づけなどを行いました。
さすがに昼頃はややだるくなりましたが、調子に乗って動きすぎたせいかもしれません。(またこの週は過去にないくらいの多くの患者さんにお越しいただいていたので、正直相当疲れており、接種後の副反応なのか、ただの疲れなのかはよくわかりませんでした)。
午後は動きをセーブしたところ体調は回復、夕にはほぼ普段通りの状態に戻り、腕の痛みもこの頃にはだいぶ良くなってきました。
そして月曜日出勤。
体調はほぼいつも通り。
腕の痛みもほぼ気にならない状態となり、私の場合2回目の接種後の経過中は一度も37.0℃を超えることはありませんでした。
結局私の場合は接種後の副反応としては1回目と比べて極端に強かったという印象はありませんでした。
職員も大多数は体調に問題なく、当初用心して減らした受付枠を通常運用とし、当日は診療することができました。
しかし、みんなに前日までの調子を聞いてみると、38℃以上の発熱をきたした人、接種後2日間寝込んだ人、一部には月曜日までだるさを持ち越した人など、やはり1回目よりは強い副反応に苦しんだ人もいました。
そしてその人たちは解熱鎮痛薬(カロナールやロキソニンなど)を飲むと落ち着いたようです。
一方、1回目とあまり変わりないというスタッフも数人はいました。
また副反応の出る時期も、打ったその日から出て次の日には落ち着いた人、打ったその日には何もなく、翌日昼から悪化した人などさまざまでしたが、月曜日に通常業務ができたことを考えると、やはり1回目の副反応の出方は2回目の副反応のピークの予測に使えるのかもしれません。
今回の当院スタッフの副作用をグラフにして比較すると、やはり発熱、だるさは2回目の方が比較的強そうです。
とはいえ、1回目と変わりなかったり、2回目もあまり出なかったりしたスタッフも何人かはいたようで、全員が必ず2回目にキツくなるというわけではなさそうでした。
たぶんこれはもう運です・・・
腕の痛みについては、針刺入直後は2回目の方が痛そうですが、その後は1回目とあまり変わりはなさそうでした。
1回目接種後
2回目接種後
(振られた番号は1回目の番号と同一者ではありません)
というわけで、今後接種される皆さんの参考になるかはわかりませんが、2回の接種を通じて得られた当院のレポートを報告してみました。
接種が不安となっている方の、多少の一助となれれば幸いです。