医師ブログ

2019.12.31更新

皆様年の瀬をいかがお過ごしでしょうか。

 

今年の加藤医院は、私が4月から院長として赴任し、医院にとっても私にとっても大きな変化があった一年でした。

しばらくは私もスタッフも新しい環境に慣れず、色々と患者さんにはご迷惑をお掛けしたかと思います。

最近はようやく我々もスムーズに診察することができるようになり、最近は今までいらして頂いた患者さんに加え、咳やアレルギー、なかなか他院で治らないぜんそくの方など、新しくお見えになる患者さんも数多くいらして頂いております。そのため待ち時間が長くなってしまう日もありますが、なるべく待ち時間が減らせるように診療体制を工夫するなどスタッフ一同努力してまいります。

という訳で、来年は年明け早々にクリニックの模様替えを計画しております。新しい診療体制に合った導線を確保し、今以上に患者さんにご満足いただける加藤医院にしていければと考えております。

 

2020年もどうぞよろしくお願いします。

 

ちなみにインフルエンザワクチンはまだ若干の残りがありますが。かなり少なくなってきております。年明けからはご予約いただいた上で火曜と土曜のみの接種とさせていただきます。

 

おそらくもう2〜3週間で流行のピークが来そうです。打ちそびれた方、受験対策などで対策が必要な方などはお早めに!

 

投稿者: 加藤医院 院長 浅井偉信

2019.12.16更新

今週土曜日、院長はお休みをいただき、横浜で行われた日本アレルギー学会総合アレルギー講習会に出席させていただきました。
今まで何度も出席している会でしたが、プライマリケア医となってからは初めての出席であり、あえて主に内科以外の分野(耳鼻科、皮膚科、小児科など)を勉強して参りました。とは言ってもどれも内科診療ともいろんな面でつながってくる分野です(アレルギーは体全体に起こる反応なので)。アレルギー専門医としての診療の幅を広げるいい機会となりました。

ところで今回は当院で行っている自由診療についてお話ししようと思います。
当院では自由診療として、点滴療法を数種類行っています。
具体的には高濃度ビタミンC療法、グルタチオン点滴、マイヤーズカクテル、ニンニク注射などです。
これらは体力改善、美容目的の他に、病気による症状の改善などの効果も謳われているとされています。例えばグルタチオン点滴には、パーキンソン病患者さんの症状改善が期待できるとされており、実際に当院でも症状の改善を認めた方がいらっしゃいます(点滴治療については、詳しくは自費診療のページをご覧ください)。

しかし、これらの治療には、質の高い臨床試験による効果の証明がされていないというのも事実です。臨床試験が行われないのにはいろいろ理由もあるようなのですが、私は医療者として、客観的なデータを基にした治療法の選択をしなければならないと思っています。そのような点からは、やはりこれらの治療法の根拠は少し物足りないと言わざるを得ないとも考えています。
ただ、データがない=効果がない、とも言えないのかもしれません。
まず、疲労回復や美容効果というものは、その効果が客観的な尺度で測れないのでそもそも評価が難しいです(疲労度合いや肌の状態を、数値で表すことは難しいのです)。それに症状の改善効果にしてもデータが少なく、必ずしも信用には足らないのかもしれませんが、例えば一部の患者さんにしかその治療が効かなかったとしても、その効いた一部の患者さんにとってはとてもありがたい治療となるわけです。
クリニックとして患者さんにとってのベストを考えるのであれば、自由診療を治療法の選択肢の一つとしてご提示できることも必要なことなのかな、って考えています。

とはいっても根拠の少ない治療法を行うからには、その治療を行う妥当性を少しでも高めないといけません(これを怠ると、昨今マスコミやネットで騒がれるトンデモ医療に近づいてしまうと思いますし、それは患者さん側のデメリットになるだけでなく、我々提供者側の信頼を失うという意味で医療者側の大きなデメリットにもなってしまいます)。

ということで、この数か月間は自由診療についての当院の新たなスタンスを考えていました。
そして以下の結論に至りましたので、ここでお話しさせていただきます。

自由診療による治療効果は、ご本人がその効果に納得されるかどうかで続けるかどうかを決めていただくべきと考えます。ですので、
① いくつかの治療では、まず数回、ほぼ当院には利益の出ない料金でお試しいただくこととしました。そこで治療効果を実感したり、続けてみたいと思われた方に、通常料金での治療の継続をさせて頂くこととします。
② そのため、治療効果がなさそうだとこちらから判断させていただいた方は、中止を含めたご提案をさせて頂くこととしました。
③ 大変申し訳ありませんが、現時点では、がんに関しての新規の自由診療受付は終了させていただくことといたしました。

③ に関してですが、やはりがんというのは治療の方法、タイミングを誤ると、そのまま命に係わってしまう病気です。がんには標準治療というものが存在し、基本的には標準治療が最適な治療法です。ですのでがんの患者さんにはまず適切な時期に標準治療を受けていただきたいと思うこと、そしてがんに関する自由診療の存在は、標準治療を選ぶことに対するノイズになりえることという、2つの理由からです。

というわけで、2020年1月から料金体系、診療体系を見直させていただくことと致しました。保険診療による治療を主体としつつも、その効果が十分でない場合は、日常生活の質を上げる道具として、病気の治療に対する選択肢の一つとして、自由診療による治療もご検討ください。

投稿者: 加藤医院 院長 浅井偉信

2019.12.03更新

本日から当院のブロガー兼事務、もとい事務兼ブロガーの深田おねえさんが加藤医院に帰ってきました。

まだ病み上がりですのでゆっくり仕事をしてもらっています。皆様やさしく見守ってあげてください。

 

さて、インフルエンザがだいぶ流行り始めています。

神奈川県も注意報レベルの流行をすでに起こしている地域が出てきており、当院でもインフルエンザの患者さんがお見えになるようになってきました。

前回は抗インフルエンザ薬についてお話ししましたが、今回は抗インフルエンザ薬以外の治療についてのお話しです。

 

それは何かというと・・・漢方薬です。


で、漢方薬とは何かというところから簡単に。


漢方薬は数千年の歴史の上に成り立っている薬剤です。

当然昔は病気の原因というのはよくわからないことがほとんどでした。ですので漢方治療というのは、長年の経験で「このような状態、このような症状にはこれらの生薬を煎じて飲ませたら効く」というのが見出されて確立してきた治療法です。

これは病気の原因に対して、その原因に対処しようとする西洋医学(つまり現在の主要な医学)と根本的に違うところです。

例えば、麻黄湯というよくインフルエンザ感染症に使われる漢方があります。

でも麻黄湯は「インフルエンザウイルスに対して」効く薬ではありません。麻黄湯は簡単に言うと、「高い熱があって、頭や体の節々が痛く、寒気がする、汗の出ない 状態 」の人に対して効く薬です。

これがインフルエンザ感染症の症状とよく合致するために多く使われるのです。


漢方の強みは、このような症状があってもインフルエンザと断定できない場合、それでも効くということです。

仮にインフルエンザでなければ抗インフルエンザ薬は(ターゲットとなるインフルエンザウイルスがいないため)当然効きません。一方麻黄湯は症状さえ合っていれば他のウイルスによる風邪でも効くというわけです(ということは当然インフルエンザ感染症であっても、症状が上のような典型的なものでなければ効きにくいということも言えます)。


インフルエンザの検査は、実は完璧なものではありません。

検査が陽性ならほとんどビンゴなのですが、インフルエンザの患者さんの40%近くを検査陰性として見逃してしまう検査でもあります。

そう考えると、実際にインフルエンザ感染症かどうかわからなくても効く漢方治療は、なかなか使い勝手のいい治療法なのではないかと私は思っています。

また前回お話ししたように、抗インフルエンザ薬にも耐性や副作用の欠点があり、必ずしも抗インフルエンザ薬を使わなければならないわけではない人には、ぜひ検討していただきたい治療です(数は少ないながらも抗インフルエンザ薬と比べて麻黄湯が同等以上の効果を示したという報告も出ています Journal of Infection and Chemotherapy 2012:18; 534-543)

もちろん漢方より抗インフルエンザ薬を使ったほうが好ましい場合も多々あり、味の好みの問題などもありますので、当院では患者さんの状態に応じて適宜使い分けていくこととしています。

 

最後にお知らせです。

インフルエンザ予防接種のワクチンの在庫が徐々に少なくなってきました。

まだ現在は予約なしで受けていただけますが、さらに在庫が少なくなり次第、先着の予約制に切り替えさせていただく予定です。

今のペースですと、おそらく年末年始には本格的な流行期が来ると予想されます。

ワクチン接種は本人だけでなく周りの方のためでもあります。まだの方はぜひ早めの接種をお願いします!

投稿者: 加藤医院 院長 浅井偉信

TEL 0467-82-2602 診療時間 8:30~12:00 15:30~18:30