医師ブログ

2022.03.24更新

3月中旬を過ぎて、発熱・感染症外来にお見えになる方はピークと比べても半分かそれ以下になってきました。世間もマンボウがようやく解除され、報道でも(ウクライナ、北朝鮮の報道に追いやられているのかも知れませんが・・・)コロナ一色では無くなってきたようです。
当院にとっても少しホッとする一面ではありますが、依然花粉症や長引く咳、そしてワクチン接種にて多くの方に受診いただき、混雑や予約の取りづらさで皆様にはご迷惑をおかけしております。


以前のブログでお話しした通り、当院は4月から「医療法人社団加藤医院 茅ヶ崎内科と呼吸のクリニック」へとバージョンアップをします。


これと共に、4月から循環器専門医である高倉美登里先生が仲間に入り、診察枠が増やせることになりました。


高倉先生は、専門である循環器専門診療に加え、生活習慣病や風邪などの急性期疾患などを含めた一般内科診療も担当いたします。
一般的な現在のところ曜日限定ではありますが、診察枠増枠による混雑の緩和も期待できるかと思います。

現在はほぼ3日先までの診療枠が埋まってしまっている状態で、直近でのご予約がなかなか取れないとのお声も多くいただいておりますが、この状態の解消まで今しばらくお待ちいただければ幸いです。

 

そして本日、当院で使用するレントゲン装置の刷新を行いました。


やはり呼吸器専門診療をするにあたり、そのキモとなるレントゲン装置は妥協できません。ましてやこれからは循環器専門診療も始まり、心臓や血管もなるべくわかりやすい画像でより正確に診断したいものです。


ですので当院で今まで使用していたレントゲン装置と比べ、圧倒的な解像度の違いを誇る、最新式の「いいヤツ」を導入しました(お陰でけっこういい高級外車を購入できるくらいの諭吉さん達がめでたく旅立って行きました(^^)/~~~)

新しいレントゲン装置
(新旧の比較写真を載せてみましたが、外見はほとんど一緒でしたね・・・)


というわけで、今回は祝!最新式レントゲン装置導入記念ブログということで、レントゲンって一体どんなものなの?ということを書いてみようと思います。

 

レントゲン写真は、正式にはX線写真と言います。
X線を見つけたのがレントゲン先生だったので、今でもその名前が残っているのです。

ご存知の通り、レントゲン撮影には放射線を用います。

放射線を浴びるのは心配だとお考えの方も多いのですが、人間が普通に生活して受ける1年間の放射線量がおおよそ2.1ミリシーベルト、健康に影響が出る放射線量が年間100ミリシーベルト以上とされる中、一度の胸部レントゲン検査で浴びる放射線量は、けた違いの0.06ミリシーベルト程度です(ちなみに放射線は宇宙から多く届くため、飛行機で空を飛ぶと放射線を受けやすくなります。東京からニューヨークまで飛行機で往復すると、胸部レントゲン撮影3〜4回分に相当する0.2ミリシーベルトを浴びるそうです)。

少なくとも胸部レントゲンの放射線量は常識の範囲内であれば複数回取ってもほとんど問題ない程度と言っていいと思います。

さて、できあがった胸部レントゲン写真を見てみましょう。まずは正常なレントゲンを。

正常胸部レントゲン


このレントゲン写真ですが、皆さんの中には、この中に肺や心臓しか映っていないように思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、このレントゲン写真は、後ろから照射したX線が背中の皮膚から胸の皮膚まで貫通し、そのデータをすべて前方のカセッテという板に焼き付けることで作る画像です。

ですので、その写真には肺や心臓だけでなく、肺の中の気管支、血管、リンパ節、心臓へつながる血管、胃や食道に加えてその中に含まれる空気、それに肺の外側である骨、筋肉、脂肪組織、乳房、皮膚など、そこに存在する臓器すべてが1枚の写真の中に重なり合って映っています。

胸部レントゲン正常像の解説

だいたいの概要を描いています。専門的な線の解説は全て省いています。


これがレントゲン検査の奥深く、難しい所です。

たった1枚の写真なのですが、これらが重なり合うことで、偶然肺の中の影のように見えてしまう場合、それに偶然他のものに隠されて病変が見えにくくなってしまう場合が常に起こりえることになるのです(ですので、当院ではなるべく見落としを防ぐ方法として、基本的に横からのレントゲン撮影も同時に行っています)。

例えばこんな画像。どこかに2か所、異常があるのですがわかるでしょうか?

胸部レントゲン

答えはここです。

胸部レントゲン

CTで見るとこんな感じ。赤い矢印が病変です。これは肺がんでした。

肺がん胸部CT

特に肺のてっぺんのあたりは、鎖骨、肋骨、肩甲骨などが重なり合って映る場所で、非常に見にくいところです。

 

次はこの写真です。これはかなり難易度高いです(我ながらよく見つけられたなって思います)。

胸部レントゲン

答えはここでした。

胸部レントゲン

CTでみるとわかりやすいのですが、レントゲンでは完全に横隔膜の裏に隠れちゃってます。

胸部CT肺がん

実際、矢印のところが肺がんで、この方は手術して助かりました。
実は横隔膜の裏や心臓の裏にも肺があり、こんなところに病気が隠れている場合もあるのです。

ですので、私たちは少しでも怪しいと思ったらCT検査などで確認するようにしています(2次元の画像であるレントゲン検査で前後に重なる影も、3次元の画像であるCT検査では分けて見ることが可能なのです)。
CT検査は1回で5~20ミリシーベルトと、胸部レントゲンに比べると多くの被ばくがあるため、簡単に何度も撮ることは避けるべきですが、数回程度ならまず健康被害は出ないので安心して撮影していただいて大丈夫です。

レントゲン検査の一番のメリットは、なんといってもその手軽さ、被爆の少なさです。
確かにそれをしっかりと読み切るのは医師の技量を必要としますし、どうしてもその検査の特性上、「読みすぎ」、もしくは「見落とし」は(例えどんなに優れた読影医、それにAIが読んだとしても)必ず起こり得ます。

しかしこの簡単な検査で病気が見つかることも非常に多いのも事実です。


是非必要な時は、信頼できる医療機関でレントゲン検査、受けてみてください!

投稿者: 茅ヶ崎内科と呼吸のクリニック 院長 浅井偉信

2022.03.05更新

いつもはやや落ち着きのある2月ですが、当院は過去に例のないくらい多忙を極めました(ブログ更新できなくでスミマセン・・・)。

通常外来に加え花粉シーズンで増えた咳の患者さん、2月から始まったブースター接種を受けに来られる患者さん、それにピーク時は連日20人以上お越しいただいた発熱・感染症外来の患者さん・・・

連日外まで行列を作ってしまい、大変ご不便をおかけしてしまいました。

それでも当院の至らなさを温かく受け入れてくださり、スタッフに優しいねぎらいの言葉をかけて頂いた多くの患者さんのおかげで、当院スタッフは何とか一人も倒れずに頑張ることができ、いよいよ年度末を迎えることができました。(当院のスタッフにも本当に感謝、感謝です・・・)


私が当院の院長に就任して3年、すっかり当院は呼吸器、アレルギー専門診療を提供するクリニックとして皆さんに受け入れて頂くことができました。多くの患者さんにご来院頂けたこと、心より感謝いたします。

そして、当院は4月からバージョンアップを図ることになりました。


まず一番のバージョンアップポイント、それは・・・

医院名の変更です!

当院は4月1日から以下の名称に変更させていただきます(エイプリルフールじゃないよ)

” 医療法人社団加藤医院 茅ヶ崎内科と呼吸のクリニック ”
茅ヶ崎内科と呼吸のクリニック

 

 

当院は開院以来約70年にわたり、「加藤医院」としてここ茅ヶ崎・雄三通りで診療を続けて参りました。
今回、医療法人社団加藤医院の名はそのままに、一般的な身体のお悩みに加え、咳や息苦しさなどの呼吸器症状、それに様々なアレルギー症状にお困りの方の気軽な相談相手として、そして皆さんがこのような症状で困ったときの最後の砦として、今まで以上に皆さんに親しんでいただきたいとの思いを込めました。

そして、「加藤医院」の名前も残ります。今までの歴史は大切に、ここ茅ヶ崎の雄三通りに根付いた地域密着の医療機関として、今までと同様にご愛顧いただきたいと思います。

4月にはスタッフのユニフォーム、当院の看板、そしてこのホームページもリニューアル予定です。
バージョンアップした「医療法人社団加藤医院 茅ヶ崎内科と呼吸のクリニック」にご期待ください!

 

次はバージョンアップポイント2、Web問診の開始です。

こちらは3月よりすでに開始しております。
今まで来院してからお書き頂いていた紙の問診表に加え、ご来院前、受診前にWeb上で問診表をお書き頂くことができます。
Web問診では細かい内容までお聞きすることができるので、今まで以上に詳しい診療を行うことができるようになります。
併せて事前にゆっくり答えて頂けるので、時間がなくて焦るということもなくなり、患者の皆さんが伝えたい内容を確実に私たちに伝えることができるようになります。
もちろん来院時には問診表の記載が終わっているので、診察までのお待ち時間もその分短縮できます。
Web問診
最初は慣れない方もいらっしゃるとは思いますが、是非ご活用いただければ幸いです。

そしてバージョンアップポイント3、新しい専門診療を開始します。

現在当院では、常時行っている一般内科診療に加え、院長による呼吸器・アレルギー専門診療加藤医師による消化器専門診療を行っておりますが、ここに新たに循環器専門医をお迎えして、循環器専門診療を開始致します。
3月まで総合病院でバリバリ活躍されている、優しい女医さんが、心臓、血管の症状、病気を担当いたします。
動悸、むくみ、息苦しさや胸の痛みなどの症状を専門的な視点から診療いたします。
心臓のエコー検査もすぐできちゃいます。

またもちろん高血圧をはじめとした生活習慣病管理もお手のものです。

当院の診療の幅が今まで以上に広がります。是非こちらもご期待ください!


またこちらのバージョンアップもう少し後になりますが、今夏をめどに今まで以上の大改装を計画しています。
ご来院頂く患者さんの増加により手狭になっている待合エリアの拡大や、今まで以上にしっかりと分離をした発熱・感染症外来エリアの設置など、今までの改装とはレベルの違う改装工事となる予定です(そのため今夏は通常よりも長いお休みを頂く可能性があります。また詳しいことが決まりましたら発信いたします)。


コロナは一時のピークを過ぎたようですが、まだまだ少なくない方が当院にご相談にいらっしゃいます。
コロナだけではない世界のゴタゴタもあり、なかなか落ち着きを見せない世の中ですが、そのような中でも、まずは体の心配をせず健康で過ごせることは大事なことです。

当院が今まで以上にそのお手伝いをできるよう、今後も職員一同、全力でがんばって参ります!

投稿者: 茅ヶ崎内科と呼吸のクリニック 院長 浅井偉信

SEARCH

CATEGORY