医師ブログ

2020.01.12更新

(ちょっと遅いですが)あけましておめでとうございます。本年も加藤医院をどうぞよろしくお願いいたします!


加藤医院は来週模様替えを行う予定です。
具体的には、透視用レントゲンを撤去し、空いたスペースが新しい内視鏡室になる予定です。その他さまざまな配置換えも予定しています。
それに向けて現在徐々に下準備をしており、診療時間中も若干バタバタしているかもしれません。ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願い致します。
また完成したらブログ内でも紹介してみたいと思います。

 

さて話は変わりますが、当院は咳、息切れなど呼吸器の症状の診療に力を入れております。長く続く咳、息切れには喘息、COPDが潜んでいることが少なくありません。

以前も書いた通り、喘息、COPDには吸入薬が大事な役割を果たしています。
吸入薬というお薬は、他の飲み薬と比べて大きく違う点があります。
通常飲み薬は(処方の仕方が間違ってない限り)飲めば基本的には体のなかに取り込まれます。
ところが吸入薬は、その吸入器を正しく使えなければ薬が全く肺に入ってきません・・・
せっかく薬を使っても体にしっかりと入らなければ全く効果がないわけで、私はここが吸入治療の一番難しいところと考えています。

吸入薬はここ最近新しい薬が続々と登場しており、吸入器も各メーカーがいろいろと工夫を凝らしています。そのためその使い分けは近年とても複雑になっています。

吸入薬一覧


吸入器にはそれぞれに長所があるのですが、もちろん短所もあり、これらを患者さんが理解することで吸入治療は初めてうまく行うことが出来ます。
ですので吸入薬は、ただ処方してもらうだけではダメで、しっかりと使用方法の指導を受けることが大事だとされているのです。
そこで当院では新しく吸入薬を処方する方に、必ず一度は私自身、もしくは薬局の薬剤師から吸入の正しいやり方をお伝えし、私たちの前で実際にご自身で吸入をやってみてもらうことにしています(人は教わるとき、ただ聞くよりも実際に見たほうが、人のを見るよりも自分がやってみたほうが記憶に残るとされています)。そして薬局の薬剤師に依頼した場合は、必ずその指導の結果を当院にフィードバックしてもらう体制を作っています。
また今まで使っていた方にも当院にいらっしゃった際には、一度正しく使えているか確認させていただくことにしています(私の印象では、正しい使い方をお伝えする前から正しく吸入薬が使用できている方は、2割にも届かないのではという印象を持っています)。
と同時に患者さんの病態や吸入手技の得手不得手に応じて適宜吸入薬の種類、用量を変更、調整するようにしています。

当院を受診された方は、指導の細かさにはじめはちょっとびっくりされる方もいらっしゃいますが、せっかく使う薬ですので、是非私たちと一緒にその効果を最大限に引き出して治療していきましょう!
そのうちそれぞれのお薬についての、私が考える特徴、注意点なんかも少しずつ書いてみようかな、と思っています。

投稿者: 茅ヶ崎内科と呼吸のクリニック 院長 浅井偉信

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