医師ブログ

2019.08.02更新

8月に入り、夏の高校野球の全代表校が決定しました。今年もまた甲子園で日本中が熱くなるのでしょう。


実は医学部も部活動があり、この時期は年に1度の全国大会の時期です。医学部の体育大会は東日本と西日本に分かれ、それぞれ「東医体」、「西医体」という名で開催されています。
案外医学部には部活動に力を入れている学生が多く、この大会は国体に続く参加人数全国2位、3位の大会なんだそうです。体育会系医学部生はこの大会を1年の集大成として考えている人が少なくありません。

私も大学時代は野球部に属し,幹部学年の時は主将も務めていました。

野球部での生活は、冬の間は基礎体力トレーニングに勤しみ、4月の新入生勧誘活動に,時には授業を犠牲にしながら持てる時間、気力、財力を全てかけて挑み、連日講義後ボールが見えなくなるまで練習を行い、毎週末は他大学との練習試合のために車で数百キロの距離を遠征し(東北は都市間の距離がとにかく長いのです)、大会が近づくと連日朝から夜まで練習を行い、万全の準備を整えながら8月の集大成を目指すというものでした。

学年が上がってくると連日病院での実習となるので,さすがに毎日練習というわけにはいかなくなりますが,それでも合間を縫って活動し,結局最終学年である6年生の卒業試験の直前まで大会に出続けました.そしてそんな学生が決して珍しい存在であるわけでもありませんでした.

homerun

(最後の大会でのホームラン)

 

まあ所詮医学部生だけの大会ですのでそれほど競技レベルが高いわけではないのですが、当然医学生の本分は勉強であることは理解しつつ、試験に通ることと同様、いや時にはそれを犠牲にしてでも(笑)、部活動中心の学生生活を送り、勝つことを目指していました。
大会終了後には毎日お尻に火がつきながら3か月続く卒業試験,その後の医師国家試験に立ち向かっていったのを思い出します.

とはいえ、当時は部活のことしか頭になかったようなチームメートたちも、十数年を経ていま会ってみるとみんな今ではしっかりと医療の第一線で活躍する、その分野,地域では欠かせない医師となっており、そのような学生生活も今の医師としての大事な一部を形作った経験だったのかなと思います。

なので今でもこの時期が来ると、大会に向けて意気込んでいた学生時代を思い出します。
と同時に今いる現役部員に思いを馳せます。

あの頃はいつも金欠だったなと・・・

今年も寄付金、送ろっかな。

投稿者: 茅ヶ崎内科と呼吸のクリニック 院長 浅井偉信

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