消化器専門診療について
現在当院では、消化器病専門医2名による消化器専門外来を開設しております。
水曜午前は小島真弓医師、第1・第3土曜は金丸雄志医師が担当いたします。
おなかの痛み、下痢、便秘、吐き気、食欲不振、肝機能の異常に、専門的視点から対応いたします。
また、必要に応じて胃カメラや大腸カメラのなど、詳しく検査をする体制も整っています。
受付はWeb予約ページから「消化器専門外来」を選択されるか、お電話でご予約下さい(枠に空きがあれば当日直接のご来院でもお受けいたします)。
消化器疾患について
逆流性食道炎
胃酸が食道に逆流することで、食道粘膜に炎症が起きる疾患です。
胸やけ、酸っぱいものが上がってくる(呑酸)、喉の違和感、長引く咳などが起こります。
近年、食生活の欧米化や加齢に伴い増加傾向にあります。放置すると食道狭窄や食道がんのリスクを高める「バレット食道」へ進行する可能性があるため、適切な胃酸分泌抑制剤による治療と生活習慣の改善が重要です。

胃炎・胃十二指腸潰瘍
胃や十二指腸の粘膜が深く傷つき、痛みや出血を引き起こす状態です。
空腹時や食後のみぞおちの痛み、胃もたれ、食欲不振、黒い便(下血)が起きることがあります。
日本人の胃潰瘍・胃がんの最大の原因はヘリコバクター・ピロリ菌の感染であることが分かっています。
ピロリ菌を除菌することで、潰瘍の再発率を大幅に下げることが可能です。
当院では除菌判定から、除菌後の定期的な経過観察まで専門的に対応いたします。

胃がん
胃の粘膜から発生する悪性腫瘍です。
早期の胃がんはほぼ無症状です。進行すると胃痛や貧血、体重減少が現れます。
胃がんは早期に発見できれば、内視鏡治療などで根治が期待できる病気です(5年相対生存率は、早期発見のステージIで90%を超えます)。
症状がない段階で、定期的に胃内視鏡検査(胃カメラ)を受けることが、命を守る最も確実な方法です。

便の異常(便秘・下痢)
便秘や下痢など、排便に関するトラブルは生活の質(QOL)を著しく低下させます。
単なる体質と思われがちですが、背景に大腸がんなどの重篤な疾患が隠れている場合があります。
また、過敏性腸症候群(IBS)のようにストレスや自律神経が関与する場合もあり、個々の症状や生活スタイルに合わせた専門的な薬剤選択が効果的です。

大腸がん・大腸ポリープ
大腸の粘膜にできるポリープと、そこから進行するがんについてです。
早期段階では自覚症状はありません。進行したり、より出口である肛門に近い部位の病変だと、血便、便が細くなる、腹痛などの症状が出やすくなります。
ただし、肛門から遠いところでは、進行するまで自覚症状が出てこないことも少なくありません。
日本人のがん死亡原因の第2位(女性では1位)は大腸がんです。
しかし、大腸がんは「大腸ポリープ」という良性の段階で切除することで、発生を未然に防ぐことができます。
便潜血検査で陽性となった方はもちろん、40歳を超えたら一度は大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けることが推奨されます。

肝機能異常
健康診断などの血液検査で、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの数値が高い状態です。
近年、飲酒習慣がなくても肥満や糖尿病、脂質異常症を背景とした「脂肪肝(MASLD)」が増加しています。
ほとんどの場合、自覚症状はありませんが、放置すると肝硬変や肝がんへ進行するリスクがあるため、エコー検査等による定期的な評価と、生活習慣の是正、必要に応じた投薬管理が不可欠です。




