呼吸器、アレルギー疾患
禁煙外来
呼吸器専門クリニックだからこそできる禁煙治療
肺の状態を評価しながら
無理なく確実な禁煙をサポートします
禁煙外来って何?
「何度も禁煙に挑戦したけれど続かなかった」
「本当はやめたいと思っている」
「健康診断で指摘された」
このようなお悩みはありませんか?
喫煙は意志の問題ではなく、「ニコチン依存症」という病気と考えられています。
そのため、禁煙は自力でチャレンジしてもうまくいかないことが多いものです。
一方禁煙は、肺がんやCOPDをはじめとする多くの病気を予防できる、最も効果の高い健康対策のひとつです。
また、周りの環境にも、経済的にも、とても大きなメリットをもたらします。
禁煙外来は、そんな「たばこをやめたい」という思いを医学的にサポートしながら実現する治療です。
どうしてたばこは悪いの?
たばこは、残念ながら様々な病気の原因となってしまうことがデータからわかっています。
「咳・痰・息切れ」の原因になる
「年齢のせい」と思われがちな咳や息切れも、実は喫煙による気道炎症が原因になっているケースが多くあります。
タバコの煙には、約7000種類の化学物質が含まれm、その中には炎症を引き起こす物質も多く含まれています。
これらの物質によって気管支、肺には慢性的に炎症が起こり、咳や痰、息切れの原因になってしまうのです。
また下に書いている病気の原因ともなり、これらによる症状としても起こり得ます。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の最大原因
COPDは、肺が壊れて元に戻らなくなる病気です。
進行すると、階段や歩行だけで息切れし、酸素療法が必要になることもあります。
COPD患者さんの多くは、長年の喫煙がその原因となっています。
COPDについてくわしくはこちらからもどうぞ!
肺がんなど、がんのリスクが上がる
喫煙者は、非喫煙者と比較して
男性:約4~5倍
女性:約3~4倍
肺がんになるリスクが高いと報告されています。
さらに、1日の本数が多く、喫煙年数が長く、若い頃から吸っている方ほど、リスクは上昇します。
「1日の本数×吸った年数」をブリンクマン指数といいますが、これが400以上だと肺がんのリスクが上昇するとされています。
また、
食道がん、喉頭がん、口腔がん、咽頭がん、膀胱がん、膵臓がんなどは喫煙との関連が特に強く、胃がん、肝臓がん、腎臓がん、子宮頸がん、大腸がんの発症リスクが上昇することもわかっています(たばこの有害物質が肺から血液に入り、全身を巡るためと考えられています)。
つまり、喫煙は「肺の病気」だけではなく、全身のがんリスクを上げる生活習慣といえるのです。
受動喫煙の影響も深刻
自分が吸わなくても、「受動喫煙」、すなわち副流煙によって、周りの人の病気のリスクは上昇します。
非喫煙者でも、家庭や職場での受動喫煙により、肺がんリスクが約1.2~1.3倍に上昇すると報告されています。
またお子さんの小児喘息の発症、悪化や肺炎の発症、それにご家族の心血管疾患リスク(心筋梗塞など)の上昇につながるデータも出ています。
つまり、禁煙はご自身だけでなく、ご家族を守る行動にもなります。
たばこはなぜ、なかなかやめられないの?
たばこには、止めづらくなる2つの理由があります。
ニコチン依存症
一つ目が、ニコチン依存症です。
ご存知のように、たばこには「ニコチン」が含まれています。
たばこを吸うと、このニコチンが肺から血液に入り、数秒で脳に到達します。
ニコチンが脳に到達すると、脳の中の「ニコチン受容体」にくっついて「ドパミン」という快楽物質を出します。
このドパミンは、「気分が落ち着く」「ストレスが減る」「集中できる気がする」と感じさせる物質です。
一見良さそうなのですが、この「ドパミン」が出続けると、逆に「ドパミンがない状態」が落ち着かなくなってしまいます。
具体的には「イライラ」「集中力低下」「頭痛」「不眠」などの離脱症状が現れ、一刻も早く「ドパミン」を出したい=「ニコチン」を補給したいとなってしまいます。
これが「ニコチン依存症」のメカニズムです。
精神的依存
2つ目が精神的依存です。
タバコを吸うと落ち着く、と感じる方は多いですが、実は喫煙で得られる“安心感”の多くは、
「ニコチン切れによる軽い離脱症状が改善した状態」
なのです。
これが脳に記憶されると、本能的についタバコを吸ってしまうという行動パターンをとりやすい精神状況となります。
また喫煙は長年の生活の中で、さまざまな場面と強く結びついています。
例えば、「朝のコーヒーと一緒に」「仕事の休憩中に」「食後に」「車の運転中に」「お酒の席で」などというように、「特定の状況=たばこ」という条件づけが脳に刻まれます。
これを心理学では「行動条件づけ」といい、禁煙しようと思っても「その場面になると急に吸いたくなる」という現象が起こってしまいがちになります。
これらが要因となって、自力での禁煙成功率は非常に低くなってしまうのです。
禁煙外来の適応
一定の条件を満たした方なら、保険適用となります。
前回の禁煙治療の初回診察日より1年経過している
ニコチン依存症を診断するテスト5点以上
一日の平均喫煙本数×喫煙年数が200以上(35歳未満の方はこの条件は不要です)
1ヶ月以内に禁煙を始めたいと思っている。
禁煙治療を受けることに文書で同意することが出来る。
(ちなみに上記以外の方でも保険診療外で禁煙治療を受けることは可能です。)
カンタンに言うと「タバコを普段から吸っており、止めたいがなかなか止められない」という方は、ほぼ上記の条件に当てはまるとお考えいただいて大丈夫です。
どうやって治療するの?
禁煙治療は通常、全12週間(全5回の通院)で行います。
まず初回に、今の肺の状況を評価するために、「呼気一酸化炭素検査(喫煙すると発生する一酸化炭素を測定します)」「肺機能検査」などを行いつつ、今まで喫煙を続けていた状況や、禁煙に向けての気持ちの整理などのカウンセリングを行います。
医師と相談しながら、禁煙の方法を決めていきます。
具体的にはバレニクリン(商品名チャンピックス)やニコチンパッチなどの禁煙補助剤を使用し、生活面でどのような注意をしながら禁煙を成功させていくかのアドバイスを行います。
その後薬などを使用しながら、最初の1週間で環境面、心理面での準備を整えていきます(この1週間はタバコを吸ってもOKです)。また1日の吸ったたばこの本数、体調や状況の変化などを毎日記録してもらいます。
8日目に禁煙を開始し、2週間で最初の来院となります。
その後は定期的に状況をお伺いし、心理面、環境面のサポートを行いながら12週間かけて自然に禁煙が達成できるようにサポートを行っていきます。
もちろん途中で失敗することもありますが、その時もまだやり直しはききます。医師や看護師と相談しながらあきらめずにトライを続けていきましょう。
禁煙治療を行った際のデータについて
禁煙外来を利用した場合、禁煙成功率は自力禁煙の約3~4倍に上昇するとされています。
また禁煙後は以下のような変化が見られます。
24時間後:心筋梗塞のリスクが減少し始める
2~12週間後:血流改善、肺機能が改善し始める
1年後:冠動脈疾患リスクが大幅に低下します
5~10年後:脳卒中や肺がんリスクが減少します
禁煙の成功は「未来への健康への投資」となります。
呼吸器専門クリニックでの禁煙外来
呼吸器専門クリニックで行う禁煙治療には大きな意味があります。
たばこは単に「やめた方がいい習慣」ではなく、肺を確実に傷つけ、COPDや肺がんをはじめとした重い病気につながる原因です。
そのため禁煙治療は、薬を処方して終わりではなく、「肺の状態を正しく評価しながら進める医療」であることが重要です。
呼吸器専門クリニックでは、喫煙による咳や痰、息切れの背景にある病気を見逃さず、必要に応じて検査を行いながら禁煙治療を進めることができます。
また、タバコを吸っていた方と常に向き合ってきたその経験から、タバコを止められない理由やその対処方法も熟知しています。
禁煙は、肺を守るためにできる最も確実な治療です。
そして、私たちのような呼吸器専門医が伴走することで、禁煙はより現実的で、より確かなものになります。
当院では、呼吸器専門クリニックとして、患者さんの肺の未来を守る禁煙治療を丁寧に行っています。
「やめたい」と思ったその時が、始める最良のタイミングです。
まずはお気軽にご相談ください!








