「かかりつけ臨時受診制度」のインフルワクチン未接種者の一時除外について

1月10日より、「かかりつけ臨時受診制度」の、インフルエンザワクチン未接種の方の、一時適応見合わせを開始いたします。

 

今シーズンは12月という例年より早い時期よりインフルエンザ流行が猛威を振るっております。

流行開始時期に接種率が例年より低かったこと、また流行開始が早く、多くの方が接種未完了の状態で流行が開始したことから、例年に例を見ない、インフルエンザの大流行がみられ、当院の最近の発熱・感染症外来は受付開始1~2分以内に瞬時に埋まってしまいます。

また「かかりつけ臨時受診制度」ご利用を頂く当院かかりつけの方も、連日1日10人を超える状態が続いています。

 

そのため、通常外来に受診される方にご迷惑をおかけしないように、これ以上の受け入れによる診療崩壊を未然に防ぐための、そしてやはり当院の推奨に従って頂いた方に優先的に受診機会を提供すべきと考え、「背に腹は代えられぬ思い」でやむなく本措置を実行することとなりました。

 

 

こちらはワクチンを「意図的に接種しなかった方」に対する対応となり、「実際生じた副作用などにより接種できなかった方」は含まれません(ただし「副作用が怖い」のみの理由では除外理由にはなりません)。

 

ただこの対応について、我々は決してワクチンを接種されない方を差別する意図はございません(ワクチン接種は自由意志に基づくものなので)。

ですので、ワクチン未接種者の今後の診察をお断りするものでは決してございません。

枠がお取り頂ける場合(つまりWebから枠が取れる状態)での発熱・感染症外来を含めたすべての枠は、今まで通りご利用頂けます(あくまで「枠がない状態にも関わらず、かかりつけであるので無理くり臨時枠を作成して診察する」ということだけができなくなる、という意味です)。

 

但し、発熱・感染症外来枠がないからといって、明らかな感染症症状にも関わらず、空いている通常外来枠にご予約を入れて感染症診療を求める行為はご遠慮下さい(診療が大幅に遅延する原因となります)。

 

また、インフルエンザの流行が一定程度落ち着いた段階で、なるべく早くこの対応は終了させて頂こうと考えております。

 

なお現在、特例として1月末まで、ご予約、事前連絡不要にてワクチンを接種いただける措置を開始しました。

また本措置の対象除外は、当院以外での接種でももちろんOKです(つまり他院で接種していただいても接種された方として、引き続き「かかりつけ臨時受診制度」の対象となります)。

インフルエンザワクチンは、感染・発症リスクを減らすことはできますが、周りに感染者が多かったり、非常に近い距離に感染者がいた場合は防ぐことは難しいです。

ただ、ウイルスの増殖を緩めることができるので、特に喘息など、呼吸器系疾患をお持ちの方の、インフルエンザ感染をきっかけとした喘息症状など呼吸器症状の悪化の程度を抑えることはできます。

自身に持病の増悪リスクがある方や、持病のある方、それに極力移してはいけない方(受験生や重要な仕事を抱えた方など)が近くにおられる方は、接種必要性の高い方です。

そのような方で今まで接種しそびれてしまっていた方は、なるべく早期に接種を行い、ピークまでに抗体を作っておけるようにしておくことを強くお勧め致します。

 

皆様にはご不便をお掛け致しますが、このような状況故、何卒ご理解いただけますよう宜しくお願い致します。

 

2025年1月10日 院長