呼吸器・アレルギー診療

呼吸器内科について

呼吸器内科では、主にせきやたん、呼吸のしづらさなどの症状を取り扱います。

一般的にせきやたんなどは、数日で治ってしまうタイプと、それ以上に長くつづいてしまうタイプのものがあります。

数日で治ってしまうタイプは、多くがいわゆるウイルスや細菌による感染症が原因です(もちろん心不全や気胸、長くつづくせきやたんのなりはじめなど、その他の大きな病気が原因であることもあり、必ずしも感染症であるとはかぎりません)。

一方それ以上長くつづいてしまうせき、たんの原因は、それが長くつづけばつづくほどいろいろな原因が考えられるようになります。

下記にお示しする感染症、ぜんそく、COPDの他にも、感染症が治ったともしばらくせきが続いてしまう感染後咳嗽、副鼻腔炎に合併する副鼻腔気管支症候群、花粉症などのアレルギーに伴いやすいアトピー咳嗽や咽頭アレルギー、胃食道逆流症による逆流性食道炎、心不全による肺水腫、肺がんや喉頭がんなどの悪性腫瘍、さまざまな間質性肺炎、肺結核・非結核性抗酸菌症などのさまざまな慢性気道感染症、処方されたお薬の副作用による薬剤性咳嗽など、ここにはあげきれないほどの病気がかくれている可能性があるのです。

当院では呼吸器、アレルギー専門医の診察、診断によりこれらの症状の原因を突き止め、いち早く適切な治療を行えるように全力を尽くしております。

 

2019.5.9 せきについて

呼吸器疾患について

気管支炎、肺炎

病原体が気管支や肺でわるさをし、炎症を起こしてしまう状態です。細菌やウイルスなどが原因となり、細菌が原因の場合には抗菌薬を使用します(ウイルスが原因の時には抗菌薬は無効です)。また症状を和らげるためにいくつかの薬を併せて使用することもあります。

気管支ぜんそく、せきぜんそく

現在のぜんそくの治療は吸入薬が中心となっており、正しく使用していただければ劇的な症状の改善が期待できます。
ぜんそくはさまざまな原因で空気の通り道である気管支に炎症が起き、気管支が敏感になることでせきが長く続いてしまったり、気管支がむくんで空気の通り道が狭くなるためにヒューヒューと音が鳴ったり、呼吸困難になってしまったりする病気です。
また、アレルゲン(アレルギーの原因)があればそれを特定し、避けることも重要となります。当院ではアレルゲンの原因の検査も行っております。

 

2019.5.16 ぜんそくってどんな病気?

2019.9.3 食欲の秋、スポーツの秋、ぜんそくの秋・・・

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

いわゆる「タバコ病」であり、肺が壊れたり慢性的な炎症が起こり続けることで咳が長く続いたり、息切れを感じてしまったりする病気です。病気と考えていない方が多く、実際に病気を持っている方に比べて、診断されている方が非常に少ないのが現状です。ただこの病気があるだけで全身の他の病気も出現、悪化しやすいとされており、より早い治療開始が非常に重要と言われています。
この病気の治療法としてはぜんそくと同様に「吸入薬」が大きな効果を示します。もちろん一番大事なのは禁煙です。

 

2019.7.9 COPD(タバコ肺)について その1

2019.7.16 COPD(タバコ肺)について その2 少々つぶやき

 

睡眠時無呼吸症候群

眠っているときに舌の付け根が気道に落ち込んでしまうことで、気道が閉じてしまい、一時的に呼吸ができなくなってしまう状態です。家族が大きないびきをかいたり、呼吸が止まったりするのを見たりすることで気づかれることが多く、対照的に睡眠中の本人の自覚症状はないことが多いです。しかしこの病気は昼間の強い眠気が現れ、運転中や仕事中に眠くなってしまうなど生活に支障をきたすことが問題です。

またこの状態を放置すると、夜間の酸素不足が全身の臓器に悪影響を与え、高血圧の悪化や脳卒中、心筋梗塞のリスクを確実に増やし、死亡に至ることも少なくありません。また最近は糖尿病の発症にも関わるといわれています。

 

検査は簡易検査(アプノモニター)と精密検査(PSG:終夜睡眠ポリソムノグラフィ)があり、簡易検査で明らかな重症となった場合は、睡眠中にCPAP(シーパップ:経鼻的持続陽圧呼吸療法)という機械を鼻に装着して、呼吸のサポートを行います。簡易検査で中等症であった場合は精密検査を行い、基準以上であればCPAPを使用して治療します。CPAPの基準に満たない場合は仰向けに寝ないような枕や口腔内装具などの適応となる場合もあります。

 

当院では簡易検査、精密検査のいずれも入院不要で自宅で行っていただける体制を整えております。当院での診察後、都合の良い日に検査機器担当者が自宅に訪問させていただき、機械をセッティングさせていただきます。患者さんは自宅で機械をつけたままいつも通りに眠るだけです。当院での検査は入院が不要で慣れた環境であるご自宅にて検査していただけるので、より実態に近い検査結果に基づき治療方針を決定することができます。

 

2019.6.7 睡眠時無呼吸症候群(その1)

2019.6.13 睡眠時無呼吸症候群(その2)

アレルギー疾患について

アレルギー性鼻炎、花粉症

花粉症は現在40-50%の方がかかっていると推定されています。スギやヒノキの花粉に反応する方が多いですが、その他にもシラカバやハンノキなどの他の樹木、夏草、イネなど様々な花粉が原因となりえます。加えてダニやハウスダスト、カビなど、自宅内にアレルゲンがある場合も少なくなく、この場合は一年を通して症状が続くケースもあります。抗アレルギー薬の他に点鼻薬、漢方薬などを使用することができます。またスギ、ダニに関しては、アレルギー反応そのものを起こしにくい体質にすることを目指す減感作療法が保険診療で認められており、当院で実施が可能です。

当院では15歳以上の成人の方を対象としております。またアトピー性皮膚炎やアレルギー性結膜炎の専門的治療は現在のところ行っておりませんので、皮膚科、眼科などにおかかりくださいますようお願い致します。

治療方法について

在宅酸素療法

肺の病気や心臓の病気などで慢性的に酸素不足に陥っている場合に、生活の中で酸素を使用していただくことで状態の悪化を防ぐ治療法です。基本的には自宅に酸素濃縮器を置き、外出用に携帯型酸素ボンベを使っていただく方法になります。その他現在は液体酸素を用いて携帯型酸素ボンベを小さくする機種や、酸素濃縮器が移動可能となっている機種も出てきています。他にも機種によってさまざまな特徴があり、患者さんの生活スタイルによって適切な機種をご提案することも長く行っていただく治療には大事であることと考えております(保険適応医療となり負担額の差はほとんどありません)。当院では治療の適応があるかの判断を、茅ヶ崎市立病院を始めとした呼吸器内科専門の総合病院と連携しながら行った後に、治療を行っております。

在宅NPPV(非侵襲的陽圧換気)療法

重症な呼吸不全の方の中には、血中に二酸化炭素が蓄積しており、血液が酸性に傾きやすい状態となっている方がいます。これを2型呼吸不全と呼びます。この状態の方に対し、主に夜間就寝時に密着型のマスクをつけていただくことで二酸化炭素を追い出す治療法がNPPV療法です。この治療により血中二酸化炭素濃度の低下、自覚症状の改善、生活の質の改善、病気の予後や生存率の改善などが見込まれます。本治療も茅ヶ崎市立病院を始めとした呼吸器内科専門の総合病院と連携し、必要な検査を行い治療適応を判断した後に当院で治療を続けていただくことが可能です。

舌下免疫療法

現在日本ではスギ、ダニに対する減感作療法が保険診療で認められており、当院で治療を受けていただくことが可能です。当院では舌下免疫療法といって、1日1回、濃度を調整しながら舌下に薬剤を置いて、その後内服してもらうという治療を行っております。
治療期間は数年に及びますが、アレルギー反応の根本を治療する唯一の方法で、効果も長期的に続くことが期待できます。
花粉が最も多い2月から4月頃は花粉症患者さんのアレルギー反応が特に高まっているとされており、この時期に治療を開始すると副作用のリスクが高まるとされておりますので、スギ、ヒノキ花粉の時期が終了したら治療を開始いたします。

TEL 0467-82-2602 診療時間 8:30~12:00 15:30~18:30