一般診療

一般診療のご案内

当院では、一般的な内科診療に加え、金曜、土曜には消化器内科医による消化器専門外来を行っており、併せて胃カメラ検査、超音波検査なども行うことでより精度の高い診療を行っております。

漢方治療、禁煙外来なども行っており、皆様のおカラダのお悩みに広くお応えできる体制を整えています。

詳しくは以下よりご覧ください!

内科

当院は風邪インフルエンザ骨粗鬆症といった一般的な内科診療に加え、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の治療や予防にも積極的に取り組みを行っております。

 

当院の浅井院長は総合内科専門医、プライマリケア認定医などの資格を有しております。体の異変に気づいたら、どのような症状でもまずご相談ください。

 

高血圧症

血圧って何?

血圧とは、血管の中を流れる血液が、血管の壁に向かってかかる圧力のことです。
血液は心臓がポンプとなり、全身に血管を通してに押し出されてきます。

つまり血管は、中に血液が流れる「ホース」の役割ともいえます。

心臓は縮んだり(収縮)、ゆるんだり(拡張)しながら全身に血液を送り出します。

心臓が縮む(収縮)と、血液を送り出す時の血圧が最も大きくなり、また心臓がゆるむ(拡張)と、血液を送り出す時の血圧が最も小さくなりなります。

前者を「収縮期血圧」といい、これがすなわち「上の血圧」「最高血圧」となり、一方後者を「拡張期血圧」といい、これがすなわち「下の血圧」「最低血圧」となります。

この血圧が高くなることを「高血圧症」といいます。

 

なんで血圧が高いと良くないの?

血圧が高いと、ホース、つまり血管の壁に強い圧力がかかるようになりますが、そのような強い圧力に血管の壁がさらされ続けると、だんだん傷んでしまい、「動脈硬化」となってしまいます。

すると血管の壁が壊れて遠くに血栓が飛んでしまったり、血管が詰まってしまったりして、脳卒中などの脳血管疾患や心臓病、腎疾患など多くの疾病を引き起こしやすくなります。

 

どうして血圧って高くなるの?


高血圧の原因としては、食塩の摂り過ぎや肥満、ストレス、飲酒、喫煙などで起こる「本態性高血圧」と、ホルモンの異常や睡眠時無呼吸症候群、腎臓へ血流不良などによっておこる「二次性高血圧」があります。

「二次性高血圧」の場合は、その原因を治療することで血圧が低下するため、これらの原因がありそうな場合は、まずその有無を調べることから始まります。

そのような原因がなかった場合は「本態性高血圧」となり、生活習慣の見直しや、血圧の薬による治療などが必要となります。

どれくらいの血圧だと

病院や健診施設などで測定した血圧値が140/90mmHg以上の状態を高血圧といいます。自宅で測定する家庭血圧では、それより低い135/85mmHg以上が高血圧とされます。

血圧は測るたびに変動することが多く、通常1回目の血圧より2回目の方が下がります。

2回の血圧の平均値で求めると、一番本来の血圧の値に近い結果が得られます(何度も測りすぎると、かえってバラつきが大きくなり、正しい血圧の値にならなくなると言われています)。

測り方も重要となります。詳しくは以下をご覧ください。

 

2021.11.20 医師ブログ「クリニックで測る、血圧のホントに正しい測り方」

 

血圧を下げるにはどうしたらいいの(生活習慣編)

「本態性高血圧」の場合、食事面での「減塩」、食事や運動などによる「減量」、生活の中での「ストレス軽減」、それに「禁煙」をすることが大事になります。

まずは「減塩」についてです。高血圧の方の塩分摂取量の目標値は1日6gとされています。現在の日本人の平均エンブン摂取量は10~12gとされており、なかなかきつい数字です。

ただ薄味になれると、少しの塩分でも味がしっかり感じられるようになるとも言われています。まずは2割程度エンブン摂取量を減らすことを目標にしましょう(当院では高血圧で診療中の方は、採血と尿検査から割り出す推定塩分摂取量を測定して、減塩に役立ててもらっています)。

次に「減量」についてです。体重過多になると、体のすみずみに血液をくまなく届けるために、身体は血圧を上げて対応しようとします。それが続くと血管に負担がかかってしまいます(また体重過多はコレステロール上昇、血糖値上昇も招きやすくなるため、それらの相乗効果で動脈硬化を進めてしまいます)。

カロリーコントロールや脂質、糖質、たんぱく質を適正な割合で摂ることが体重コントロールに役立ちます。また歩いたり、自転車をこいだりという有酸素運動で脂肪を燃焼すること、筋力トレーニングで筋力アップをして、基礎代謝を上げることも有効な手段です。

続いて「ストレス軽減」です。しっかりと規則正しい生活で睡眠をとること、仕事や日常生活でもしっかり適度な休息を取ることがストレス軽減に役立ちます。熱すぎないお湯にしっかりと入浴することも、ストレス軽減に役立ちます(血管拡張作用も有効に働きます)が、お湯が熱すぎたり、長湯をしすぎたり、脱衣所や洗い場などが冷えていたりと急激な血圧上昇につながり危険なことがありますので注意しましょう。

最後に「禁煙」です。たばこは血管に炎症を起こし、動脈硬化を進めることがわかっています。またたばこによって体に一酸化炭素が入ると、慢性的な酸欠状態となる上に、血液が固まりやすくなり、血栓ができやすい状態となります。これにより血管の壁が傷つきやすくなり、さらに動脈硬化が進行することで血圧上昇を悪化させます。出来るだけ早めに禁煙を行うことが、動脈硬化を悪化させないためにはとても重要になります。

 

血圧を下げるにはどうしたらいいの(治療編)

まずは上記のように生活習慣の改善を行いますが、それでも血圧が高い状態が続く場合は、薬による治療を行うことが有効です。

現在血圧の薬は、種類別にそれぞれ違う部分に働きかける薬が用意されています。
その方の血圧の上がっている原因や、持っている他の要因によって、それぞれの薬を使い分け、さらには場合によっては重ね合わせて使うことで、より適切な降圧効果を引き出していきます。

血圧の治療目標値は、現在は75歳未満の方であれば125/75mmHg、75歳以上の方であれば135/85mmHg(できれば130/80mmHg)とされています。糖尿病、蛋白尿のある腎機能低下、脳や心臓の血管の病気にかかった方は年齢に関わらず125/75mmHgが目標値となっています。

当院では高血圧の方に「血圧手帳」をお渡しし、日常の血圧をしっかりと把握したうえで薬剤を調節しています。

 

 

2024年より、国民の生活習慣病をよりきめ細やかにコントロールするという国からの方針が示され、6月から生活習慣病の方には療養計画書を用いて管理をするようにとの通達が行われました。

当院でもこの方針に則り、今後皆様に個別の療養計画書を作成し、よりきめ細やかな生活習慣病の管理を行って皆様の健康に資する方針となりました。

今後、糖尿病、高血圧症、脂質異常症のみでおかかりの方につきましては、療養計画書を作成するための事前問診表の記入をお願いすることとなりました。

問診はWebから行っていただきますが、Webからの入力が難しい方のために、紙の問診表もご用意しました。

こちらからダウンロードできますので、印刷してご利用下さい。

生活習慣病 問診表


詳しくは受付にてご案内いたします。

また療養計画書の運用が開始されたら、皆様に内容ご説明後、療養計画書にサインを頂くこととなりますので、併せてご協力いただけますよう宜しくお願い致します。

なお、当院では6月以降、糖尿病、高血圧症、脂質異常症のみの方に対する、療養計画書を用いない診療は行えませんのでご留意ください。

 

 

 ※なお発熱・感染症外来については、こちらをご覧ください。

 

2019.9.14 「かぜを診る」ということ

2019.10.17 「かぜ」と「抗生物質」

2019.11.18 インフルエンザの治療について(その1)

2019.11.21 インフルエンザの治療について(その2)

2020.1.27 新型コロナウイルスと今できる対策

2020.2.24 新型コロナに勝つ、今こそ覚えておきたい感染対策

2020.2.29 「検査」を正しく理解する ~難しいけどなるべくわかりやすくしてみます~

2020.3.18 新型コロナウイルスについて、今わかっていることと皆様にお願いしたいこと

2020.3.29 新型コロナウイルスによる肺炎とは?他の肺炎と何が違うの?

2020.4.7 普段の体調管理で押さえておきたい,体温のはなし

2020.4.30 現時点でのPCR検査の意義 ~なぜ楽天のPCR検査は問題なのか?~

2020.7.24 WITHコロナ時代における、風邪診療の難しさ

2020.8.4 新型コロナとイソジン、押さえておくべきこと

2020.8.24 WITHコロナ時代のインフルエンザ流行期対応

2020.12.9 自費のPCRってアリなの!?

2021.2.21 いよいよ新型コロナワクチン接種開始! ~ところでコロナワクチンってどんなもの?~

2021.3.1 新型コロナワクチンの接種方法、今わかっている注意点(床張り替えちゃいました♪)

2021.4.1 風邪薬を使うときに、知っておきたいこと & 新体制3年目のごあいさつ

2021.4.18 「私、ワクチン打っていいの?」にお答えします。(壁ぬっちゃいました♫)

2021.5.4 ワクチン打ってどうなった?? ~コロナワクチン接種レポートその1~

2021.5.20 ワクチン打ってどうなった??完結編 ~コロナワクチン接種レポートその2~

2021.7.12 ファイザーとモデルナのコロナワクチン、どこがどう違うの?

2021.8.11 「コロナは風邪?」・・・なのか?

2021.9.7 インフルエンザワクチン、今年は打つべき・・・?

2021.9.26 3回目のコロナワクチン ~ブースター接種ってどうなのよ?~

消化器科

消化器とは食べ物の通り道である食道、胃、小腸、大腸、肛門、そして食べ物の消化吸収に欠かせない肝臓、胆嚢、膵臓の総称です。消化器の病気を正しく診断するためには超音波、レントゲン、内視鏡などの検査が不可欠です。

当院では患者さんの検査の負担を減らすため経鼻内視鏡に加え、麻酔を用いた鎮静下での内視鏡検査を行っています。

 

また胃腸以外の臓器からも腹部の症状が出現することは少なくありません。

当院では超音波検査技師による腹部超音波検査を火曜日に実施しております。

 

2024年4月の土曜日(不定期)より、消化器専門医による消化器専門外来を開始しました。

あわせて当院の加藤医師は消化器科を専門としております(加藤医師の診察は金曜午前のみとなります)。

専門的な消化器疾患の検査や治療は、是非これらの診療枠をご利用下さい(一般的な腹痛、下痢などのお腹の症状は、院長そのたの内科外来でも受け付けております)!

 

漢方外来

現代西洋医学では 全ての訴えや症状が治れば漢方の出番は多くありません。ところが、西洋医学では不十分、又は治らないと言われている症状や訴えでお悩みの方は少なくありません。

 

西洋医学は「病気」の原因を突き止め、その原因を改善させるという視点を持ちますが、東洋医学は病気の原因よりは、患者さんの「性質」や「症状」にフォーカスを当て、崩れているそれらのバランスを整えることで、主に「症状の改善」を目指すという視点を持ちます。


当院では漢方薬の立ち位置は、西洋医学の補完医療と考えています。

それぞれの視点が異なるからこそ、それぞれを組み合わせることにより、より効率的に症状を改善できることも少なくありません。


日本では約150種類の漢方薬エキス剤が健康保険で認められています。保険適用のエキス製剤を使用して西洋薬と漢方薬を組み合わせて治療にあたっています。

 

2019.12.3 インフルエンザの治療について(その3)

禁煙外来(保険適用)

2021年6月25日追記:現在禁煙治療に使用するチャンピックスの製造販売会社であるファイザー社より、チャンピックスの出荷保留、供給停止が発表されています。供給が再開されるまでの間、チャンピックスを使用した禁煙外来を行うことができません。そのため、禁煙外来をご希望の際は、当面カウンセリングとニコチンパッチの使用にて行うこととなります。ご迷惑をお掛け致しますが、何卒ご了承ください。

ファイザー社:チャンピックス錠 出荷保留による供給のお詫びとお願い(外部リンク)

当院では保険診療で禁煙治療を行うことができます(禁煙治療の施設適用基準を満たし、社会保険事務所への届出が受理された医療機関のみで保険適用となることができます)。当院の浅井院長は呼吸器内科専門医として、多くの方々の禁煙治療に携わってきました。その方にあった、オーダーメイドの禁煙治療を提供いたします。


一定の条件を満たした方なら、保険適用となります。

  1. 前回の禁煙治療の初回診察日より1年経過している

  2. ニコチン依存症を診断するテスト5点以上

  3. 一日の平均喫煙本数×喫煙年数が200以上(35歳未満の方はこの条件は不要です)

  4. 1ヶ月以内に禁煙を始めたいと思っている。

  5. 禁煙治療を受けることに文書で同意することが出来る。

上記以外の方でも保険診療外で禁煙治療を受けることは可能です。

 

治療は今まで喫煙を続けていた状況や、禁煙に向けての気持ちの整理などのカウンセリングを行いながら、バレニクリン(商品名チャンピックス:現在出荷停止中)やニコチンパッチなどの禁煙補助剤を使用しながら自然に禁煙ができるようにサポートを致します。

通院期間は3か月で、その間最低5回の通院をしていただき、その都度呼気一酸化炭素検査を行い禁煙が続けられているかを確認し、最終的に禁煙を達成できることを目標とします。おおよそ60~80%の方が最終的に禁煙を達成できます。

また途中でどうしても挫折してしまいそうになることも珍しくありませんが、当院ではその場合でも、治療のパートナーとして患者さんを支えていきながら、少しでも目標に近づけられるように手助けをしていきます。

 

これまでに、禁煙したくてもなかなかできなかった方、これから禁煙に挑戦してみようと思っている方、お気軽にお問い合わせ下さい。