医師ブログ

2011.03.05更新

藤沢消化器病医会の住民検診におけるABC検診の有用性と今後という講演を拝聴してきました。
 ABC検診とは、胃がんのリスクを調べる検査で、胃粘膜萎縮マーカーのペプシノゲン(PG)検査と胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因と言われているヘリコバクター・ピロリ(Hp)抗体価検査の2種類の血液検査を組み合わせてチェックし胃がんになりやすいかどうかをABCDの4段階で判定します。

  A群は将来的にも胃がんにはまずならないと考えられ、無症状であれば内視鏡検査を受ける必要はない。Bは3年に1度、Cは2年に1度、Dは毎年の内視鏡検査をする必要があるとのことです。
 またB・C・D群についてはピロリー菌の除菌を行うとのことです。
 実際の東京都目黒区の検診結果を示され多数の癌を発見し、有用であり将来的には胃バリウム検診の代わりになるものではないかとのことです。
 当院では以前より市検診のオプションとしてペプシノゲン(PG)検査施行し、陽性者には胃がんのハイリスクとして毎年胃カメラを勧めていましたが、今年度よりABC検診を採用してみたいと思っています。
 詳しいことは日本胃がん予知・診断・治療研究機構のホームページを参照してください。

投稿者: 茅ヶ崎内科と呼吸のクリニック 院長 浅井偉信

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